ここでは,現在社会問題にもなっている「サービス残業」について考えます。
サービス残業とは?
説明するまでも無いかも知れませんが,サービス残業とは,時間外労働に対する割増賃金(残業代)が支払われない時間外労働のことをいいます。残業代ももらわずに,会社に対して時間外労働をサービスしてあげているというところから,サービス残業と呼ばれています。
しかし,このサービス残業は,言うまでもなく「違法」です。労働基準法は,明確に,時間外労働をさせた場合には,基礎賃金の1.25倍以上の割増賃金(残業代)を支払わなければならないと定めており,これに違反した場合には刑罰すら科されることがあります。
具体的にいえば,時間外労働に対しては,法律で定められているごく例外的な場合を除いて,残業代を支払わなければなりません。就業規則などで残業代を支払わないと定めていても,そのような定めは無効となります。
もっとも,会社在籍中であると,報復人事などをおそれてやむなくサービス残業を強いられているという場合も少なくないでしょう。そのため,実際に紛争になっているサービス残業の事例は, 氷山の一角に過ぎないことは間違いありません。
同じことは,休日労働や深夜労働に対してもいえるでしょう。これらについても割増賃金(いわゆる休日手当や深夜手当)を支払わなければなりませんが,それらが支払われていない場合があります。つまりは,サービス休日出勤やサービス深夜勤務といったものもあるということです。








